不要なもめごとを避けるために

人が亡くなるとその人が遺した財産をどうするか、という問題が生じます。そしてこの遺産相続は仲の良かった家族を一瞬にして複雑な関係にしてしまう要素を秘めています。残された家族が本当の意味で仲が良く、長子が家を受け継ぐのは当然、ということで話がまとまるのであれば当然問題は生じません。しかし、そうは簡単にいかないのが遺産相続です。例えば、ほかの相続人のことを知らなかったり、ほとんど縁がないような相続人がいる場合、相手に相続放棄を依頼することからしなければならず、そこで多くの場合、もめごとが生じてしまうのです。では、もめないためにはどうしたらよいのでしょうか。まず、なぜこの問題で人はもめてしまうのか、もめないためにどのような考え方をしたらよいのかを知っておくことは重要です。そして、法の専門家である弁護士に相談することも非常に大切です。たとえば、通常ほとんどかかわりのない他の相続人に相続放棄を依頼する場合のことを考えてみましょう。多くの人は、相続する財産状況を隠そうとします。それは、公開するならほかの相続人から多くの財産を要求されるのではないか、と心配するからです。そのためすべてを公開しようとしないケースが多くみられます。でも、隠そうとしたり、内容をぼやかして話そうとすればするほど、相手の不信感は募り、問題が起きやすくなります。ほかの相続人が現在の財産状況を教えてほしい、と言われた時には、隠そうとするのではなく、きちんと正直に話すことが肝心です。もちろんこの段階で弁護士のアドバイスをもらっておくことは大切です。どのように公開するかをアドバイスしてくれるでしょう。ここで下手に隠し事をしたりすると、相手の相続人も非常に不快な思いをし、結局遺産をほしいなどと思っていたわけではないのに、ということで不要なもめごとが起こる原因になってしまうのです。ですから、まず遺産相続の話が持ち上がった時には他の相続人のことを敵のように思わないことが肝心なのです。